配牌から構想を練る訓練の例7~8

手順

手なりになってしまうのは「受け身」でいることが原因の一つです。

「手牌に一枚ツモって来てから切る牌を考える」

これは受け身な姿勢です。

 

そうではなく、自分の意志を持って目指す方向を決めるのです。

どうせ目指すのであればオイシイ道筋。

 

満貫を基準に考えて配牌から構想を練ります。

そうすると手牌の中でいらない牌とその優先順位が見えてきます。

配牌をもらった時点では満貫を狙える道は必ず存在します。

 

何も材料がなかったとしても、ドラを引いてくることを考えれば、ドラ単騎の立直で「立直ツモドラ2」でほぼ満貫ですからね。

配牌の時点で「満貫は無理」っていうのはただの言い訳でしかありません。

ちゃんと探してみてください。

 

配牌から構想を練る訓練の例7~8

状況は特に何も説明がない場合は東1局の西家とします。赤ドラは各色に1枚ずつ五、5、⑤が入ってます。

 

例7 ドラ 一 東家

東1局の親番です。

筒子が7枚にダブ東、中があるから本筋は筒子の混一色。

ドラが一なのでぱっと見て123の三色が気になりますが、六七、①②③、⑦⑧と両面が3つもある。

三色を狙うなら両面を切らなくてはいけませんが、両面を切ってまで辺張(12)、嵌張(一三)、三色不確定の両面(二三)待ちになりそうな厳しい三色へ向かう必要はないと思います。この手牌では三色は見ません。

見るのはダブ東と筒子の混一色とドラ引き、赤五のみ。第一打は2です。

 

続いて1を切ったところで三を切るのか、六七を先に処理するのか決めます。あくまでも本筋は筒子の混一色とダブ東です。

ダブ東がありますから、ドラ引きを期待して三を残すよりは両面で赤五引きを期待できる六七を残すでしょうね。三を切ったあとに一が来てしまったら辛いですが、その場合はドラ単騎をギリギリまで引っ張ります。

 

いずれにしろこの手牌は混一色とダブ東が主役です。そっちへ行きそうにないのであれば「別に和了らなくてもいいかな」ってぐらいです。

連チャン目当てで素早くテンパイを目指すにしても、平和よりは役牌でしょう。

いずれにしろ2,1はいらない数牌です。

 

2,1を処理している間に一を引いてしまった場合は「立直ツモドラ1」のほうも見ますが、二引きだと微妙なので迷い、四引きなら叩ききります。

ドラがからまない萬子のメンツよりもダブ東のほうが重要と考えるからです。

もし筒子のメンツが①⑨とからまないものだった場合はタンピンも見るのですが、平和しかなくドラも不確定ではちっともオイシくないですからね。

 

この手牌の理想の最終型は、

①②③⑥⑦⑧東東中中  ポン⑤⑤⑤

高めのダブ東で「ダブ東混一色」でほぼ満貫です。

 

例8 ドラ 東

あー・・・これは難しい配牌ですねー。普通に考えたら満貫への道はかなり強引に見るしかありません。でも対子場を意識するのであればその難問は解決します。

 

手牌の中には対子が2つ、そして索子は147とスジ牌が含まれている。そしてドラが字牌である東です。ドラ引きの七対子を狙えば簡単に満貫です。

 

この手牌の理想最終型は、

一一二二117799東中中

「立直ツモチートイドラドラ」で跳満です。

 

この手牌を手なりに進めると「立直ツモ平和」に赤、裏、一発を期待する満貫もあるにはあります。

萬子の真ん中を引けば三色の可能性もあるにはありますし、索子の一通もけっして見えないわけではありません。

ただ、その方向だとどうしても字牌を切りますよね?

いいんですか?ドラは字牌の東ですよ?

 

ドラを対子で持っている人に役牌を鳴かせたらどうなりますか?

その人は数牌も鳴けるようになります。

「役牌ドラ2」が確定して数牌も鳴けるから和了りへは早いでしょう。

 

その時のあなたの手で間に合いますか?

字牌を切ってしまうわけだし、タンヤオでもないから自分は鳴ける手ではない。

何でも鳴けるようになってしまった相手の素早い手に対し、門前の重い手では追いつかないでしょう。しかも高くなるには運が必要です。

 

さらにそのドラ対子の持ち主が親だとしたら?

もし役牌を鳴かれたあとにドラまで鳴かれたら役牌ダブ東ドラ3・・・って親の跳満18,000点です。

そこに混一色やトイトイでもついてみなさい。

親倍満の24,000点!Σ( ̄ロ ̄lll)

東1局でそんなもん和了られた日にゃあ・・・ヤバイでしょ?

 

つまり、この局の主役は実はドラである東なんです。

もし親に鳴かれたらとんでもないことになる超アブナイ代物なのです。

だからそれも意識して構想を練る必要があります。

この状況で字牌を序盤に切るなんてとんでもないことなんです。

 

さてそういうことも考慮して考えてみるとだんだんわかってくるんですが、手なりで進めてしまうとほとんど損しかしないんですよ。

安くなりそうな上に手も遅く危険をともない、さらには他家を助けてしまう可能性すらある。

 

そっちを目指すよりも、字牌やドラを使うことを考えて七対子を見る。

で、もしそうならなかったら降りたっていいんです。

字牌(特にドラ)の動向に気をつけながらですけどね。

 

あとがき

配牌の時点で何も考えていない人は、牌を一枚切るにも時間がかかる。

先のことは見えないけど予測することはできます。

 

麻雀では配牌の時点であらゆる可能性が広がっているわけですが、すべての可能性を意識するわけではありません。

自分にとって都合の良い理想の形を意識し、現実的な確率論から妥協点を見出し、理想と現実の間に落とし所を考える。

実戦時にこれをやるのは難しいですが、普段の訓練として何度もこういうことを繰り返していると、実戦でも活用できることがあります。

 

逆の言い方をすると、これをまったくやっていない人というのは、ツモってから考えるので遅いんです。

問題の解決を後回しにしていると言えなくもない。

 

ツモる前から次に切る牌がほぼ決まっているようでないとダメです。

「こう来たらこう」「もしこれが入ったらこれ」「これが来ない限りこの部分は叩き切る」

 

ツモった牌によって決めることもあるにはありますが、あらかじめ予測をしているかどうかの差は大きく実力に反映されます。

地味な訓練だから面倒くさがってやろうとしないような人が多いですけどね。

 

とりあえず、ここを読むだけでも今まで意識できていなかったことなどが少しずつ見えてくるんじゃないかとは思います。

本当は雀鬼(桜井章一氏)の著書を熟読するほうが良いとは思うんですが。

最近の雀鬼はあんまり麻雀の本を書いていないみたいなんですよね。

自己啓発的な内容で麻雀が強くなることよりも人生によっぽど役立つだろうけど(^_^;)

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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